2016年08月04日

本を読まなくて困っています…

こんにちは。

「本を読まなくて困っています…。」あたかもこんな声をもらってその質問に答えるように見えますが、このような相談は受けていません。ただ、類似の相談として、

「本を読む習慣がなくて…。」
「本を読めなくて…。」
「本が嫌いみたいで…。」

ということは聞いたことがあります。ここで、この相談の本質をさぐりながら、それについての回答を考えてみましょう。

まずこの相談の主は保護者つまり大人です。本を読まないのは子どもです。保護者の方が本を読まない、本を読む習慣がない、本を読めない、本が嫌いということについて困っているということです。つまり困っているのは大人です。では、なぜ子どもが本を読まなくて大人が困っているのでしょうか。

少し話はそれますが、こんな質問をしてくる保護者の方がいらっしゃいます。

「本は読んだ方がいいですよね。」

ここが重要なポイントです。本を読むことが大切なことであることに大人自身が確信できないのです。そして、なぜ本を読んだ方がいいのかを大人が子どもに伝えきれないのです。
中にはこんなことをおっしゃる方もいます。

「本を読んだ方が、国語ができるようになると思うんですけど…」
「本を読むと漢字やことばを覚えられますよね…」

このように学習の効果と読書を結び付けて子どもに伝えても、勉強が好きでない子どもにはまったく響かないでしょう。そもそも、国語ができない、漢字やことばをあまり知らないのですから、そういう子どもからすれば読書は苦行です。読め、読め、というのは苦行を強いられているのに近いものです。

話を戻してみましょう。なぜ子どもが本を読まなくて大人が困るのか。それは勉強ができなくなることを心配してしまうからではないでしょうか。ここでいう勉強というのは学校という狭い範囲内での勉強ということです。さて、この心配は妥当性があるでしょうか。

こんな話を聞かせてもらったこともあります。

「うちの子、好きな本は読むんですけど…。」

そうです。子どもだって好きな本は読みます。それは読めるから読むのです。読めるというのは、読んで分かるということです。そして、そうであれば本を読みたいと思っているのです。読書についての相談から感じることは、大人と子どもの認識の差です。大人は子どもが目の前で読んでくれないとちょっと不安になってしまうのです。また、大人が考える読書の姿を子どもが見せてくれないと不安になってしまうのです。そうであれば、大人がこの世にはもっといろんな本があるんだよ、と本を見せて教えてあげればいいのではないでしょうか。これは言葉ではなく、本のそのものを用意して見せてあげればいいのです。こんな本もあるよ、これはどう…、最初はとっつきにっくいと思う子どももちょっと興味本位で手をのばしてくれるかもしれません。大人が読んでいればなお手を伸ばすと思います。

読書の習慣について言えることは、周りの大人の読書の姿勢を子どもは見ているということです。要するに、大人が読まないのに、なぜ子どもばかりがそう言われるのか、という思いを持たせては申し訳ないのです。最近流行りの「エビデンス」をこの件に関して持っているわけではありませんが、本がある、本を読む大人がいれば、子どもも本を読むようになるのではないかと思っています。

「本を読まなくて困っています…。」と心配される大人のみなさん、ぜひ本を用意してご自身が読書を楽しんでみてください。その姿に子どもは習ってくれるようになりますよ。大好きな人が読んでいる本を、人は自分も読んでみたくなりますからね。
posted by めがね先生 at 12:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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